2010年1月25日掲載

株式会社フジテレビジョン 報道技術部

鈴木 健司 さん
(Takeshi SUZUKI)

  • ディジタルメディア学科 2005年度卒業
  • 情報科学研究科修士課程 2007年度修了

在学時の研究内容

  • コンピュータ・グラフィックス

ヘリで飛ぶ、船から狙う

現在のお仕事の内容を教えてください。

 2007年4月に入社し、現在はめざましテレビ・スーパーニュース・ニュースJAPANなどのニュース番組で、報道中継の制作技術を担当しています。報道中継車・ヘリでいち早く現場に駆け付け、衛星機器など様々な機器を駆使し、現場の状況を視聴者にお届けする仕事です。

非常に身近なお仕事ですね。やりがいのある点、苦労されている点などありましたら教えてください。

 なんといっても仕事の成果がテレビを通して大勢の人々に伝わることが最大のやりがいです。事件や事故の現場から「事件は現場で起きてるんだ!」という臨場感を伝えることで、その重要性を多くの人に知ってもらいたいと考えています。そのために、現場を体験し、そこから得られた情報や雰囲気を、よりスピーディに、よりリアルに伝えるための試行錯誤をしています。また、首相官邸や災害現場、事故現場などに行くこともありますので、常に緊張感・使命感を持って仕事に取り組んでいます。

映像で人を楽しませたい

やりがいも大変さも大きい仕事ですが、そんな株式会社フジテレビジョンに就職されようと思い至ったきっかけは何でしょうか?

 大学時代にCGの研究をしていたこともあり、「映像で人を楽しませたい」という思いを持ったことがきっかけでした。また、先にフジテレビジョンに勤めていた情報科学部の先輩から話を聞いて、映画事業など新しいことにどんどん挑戦している会社だと感じたことも大きな理由です。私自身大学時代からいろいろなことに挑戦していましたので、自分に合っていると思いました。

具体的に在学中はどのようなことに挑戦していたのでしょうか。

 学部在学中に研究の一環として、池戸教授が設立したベンチャー会社のお手伝いをしていました。そこでは、高速にCGを描写するハードウェアとソフトウェアを開発するプロジェクトに関わり、研究成果が実際の製品となる流れを体験しました。大学院在学中には、学生の研究成果や特許を学生主体で管理できるようにするために、自分で会社を起業したりもしました。そういった経験を通じて社会の仕組みや会社をどうやって運営していくのかを学ぶことができました。他にも、学部2年生のときから、学生が中心となって障害を持った子ども達と遊びに行くボランティア活動にも参加しています。そこでは0と1で決まるコンピュータの世界から少し離れて、人とのコミュニケーションを楽しんでいます。

いろいろな活動をされていたのですね。情報科学研究科(大学院)に進学されていますが、進学を決めた理由はなんでしょうか。

 もともと高校生の時から理系の大学に進むなら、大学院まで行きたいと思っていました。大学というのは一つの分野の中でも広く多くを学べる印象があったので、さらに知識を深め、社会と関わりのある研究をしていきたいと思い、大学院に進学しました。

身近な教授と学生の距離感

在学中はCGのどのような研究をされていたのでしょうか。

 一言で言うとリアルタイムCGという分野です。映画とは違い、ゲームなどでは入力や状況に従ってその場その場で動きの違うCGを描いていかなければいけません。それらをより速く、リアルにしていくことが研究テーマでした。

そこから「映像で人を楽しませたい」という考えを育んだわけですね。では在学生活を通して、情報科学部の良いところはどこだと思いますか。

 外国人の教授が多いこともあると思いますが、教授と学生の距離が近いことだと思います。私も在学中、講義の分からないところを聞きに行ったり、研究について相談をしに行ったりするうちに、教授方からとても親しくしていただくようになりました。リー教授にはご自宅まで招待していただき、お手製の中華料理をたっぷりご馳走になりましたし、池戸教授とはご実家の福島まで旅行させていただきました。教授とだけでなく、研究室の仲間ともキャンプ、花火、カラオケなどと遊びに行き、楽しく過ごすことができました。1年生から参加できるプロジェクトや、研究室を通して、学科や学年を越えて仲良くなれるところも情報科学部の魅力ですね。

プロジェクト以外で他に印象に残っている講義はありますでしょうか。

 「社会と科学」という講義が印象に残っています。技術と社会がどのように関わっていて、それが今後どうなっていくのかを実際のニュースを元に議論していく講義です。先生の話が魅力的でしたし、そのときに話題となっている内容を取り扱うので自然と興味の持てる講義でした。

そういった講義からも報道という分野への興味が育っていったのかもしれませんね。それでは最後に、受験生の皆さんへメッセージをお願いします。

 法政大学はやりたいことのできる場所だと思います。その自由な場所で自分がやりたいことを是非見つけてください。大学生活は社会人に比べて自由な時間がありますので、コンピュータ以外の分野でも興味があるいろいろなことに挑戦して自分の幅を広げていって下さい。

在学時代の主な経歴

所属プロジェクト、研究室

  • 情報科学部ディジタルメディア学科 1~4年: 池戸 恒雄 教授
  • 情報科学研究科修士課程: 池戸 恒雄 教授 (2012年3月退職)

主な研究業績

  • 鈴木 健司, デプスマップを用いたレリーフマッピングの高速化, 情報処理学会研究報告. グラフィクスとCAD研究会報告, Tokyo, Japan, IPSJ SIG Notes 2006(18) pp.69-74 20060220

その他の活動