社会と科学2
担当教員
授業の到達目標及びテーマ
国際化が進み、科学・技術が社会の変化を決定的にする要素として重要になってきています。本来、便利なもの、役立つものだったはずの技術が犯罪や戦争に使われたり、予想もしなかった被害をもたらすことまで起きています。科学技術をどう理解しコントロールしたらいいのか。その時々の事件事故など具体的な事例を材料に議論して行きたいと思っています。
授業の概要と方法
前期の授業に続いて、科学・技術の位置づけへの理解を深めるために、情報科学がどのような役割をしているかの検討から授業を始めます。発明、発見のインパクト、ノーベル賞に代表される科学技術の総合的評価などを理解し、その上で個別の技術について検討してみます。さらに世界的な課題である資源・エネルギー問題や感染症対策など近年、問題になっている人類の課題ともいえるテーマについて扱います。授業では前期と同じように、事例についてディスカッションし、考えてみることを重視するので毎時間出席は確認します。また、短いレポートを授業時間中に書いてもらうこともあります。
授業計画
| 回 | テーマ | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 情報科学による社会の変遷 | 通信、コミュニケーション、広告、シミュレーションなど、情報技術が社会に及ぼす影響は大きい。 |
| 2 | イノベーション、発明発見 | 技術の進展は、発明、発見などのイノベーションが大きな影響力を持つ。その実態を検討する。 |
| 3 | ノーベル賞と業績評価 | 日本人の受賞者の業績を検討、その評価と社会的位置づけはどうなっているか。 |
| 4 | 宇宙・航空技術がもたらしたもの | 軍事、国威発揚、そして実用化へ。それぞれの技術は社会を、世界観を変化させている。 |
| 5 | 航空機事故と社会 | 事故が起きるとその影響が大きい航空機事故はどのように防ぐシステムが構築されているか。 |
| 6 | 遺伝子解析のもたらすもの | 生命科学がDNA解析によって大きく進展している。生命の合成まで行くのか。 |
| 7 | 医学の進歩と高齢化社会 | 医療は科学としての医学と、社会システム、経済状況などで大きく変化する。その実情をどう見るか。 |
| 8 | 感染症 | 新型インフルエンザに代表される感染症はつぎつぎに発生している。どう対応したらいいのか。 |
| 9 | 食糧問題 | 農業の国際競争力、自給率、水産資源、日本の特質について。 |
| 10 | 重厚長大産業 | 社会のインフラを構成する製鉄、造船、電力など重厚長大産業の重要性を改めて認識する。 |
| 11 | 資源エネルギー | レアメタル、石油、電力、銅、鉄、アルミなどの鉱物資源の現状 |
| 12 | ナノテクノロジー | ハイテクの最先端はナノテクノロジー。原子、分子レベルの技術が未来を開く |
| 13 | 地球温暖化問題 | 重荷CO2問題として扱われるが、環境、経済問題、国際問題の見地も含めて検討する |
| 14 | 未来予測 | 科学技術は進化し、社会の変化にも影響され同時にその奉公を示している。どのように見たらいいのか。 |
| 15 | まとめ・評価 | 多様な技術が社会にどのように組み込まれ影響しているか、総合的に見る。 |
授業外に行うべき学習活動
授業で問題点を提示するので、文献調査を含め、次の授業までに検討、自分の考えをまとめておいてほしい。考察の出発点であり、ミニレポートにしてもらうこともあります。
テキスト
教科書は使用しない。授業中配布する資料と新聞記事、インターネット、放送番組などに出現する科学技術ニュースを材料に授業を進めます。このほか、参考資料、文献は授業中に紹介します。
参考書
特に指定はありません。
成績評価基準
授業への参加を40%。授業中のレポート(2回)を20パーセント、期末レポートを40%とします。レポートは科学技術の社会における位置づけを考察してもらいます。成績は「きちんとデータを集めたか」 「データを元に説得力のある論が構築されているか」の観点から評価します。
情報機器使用
貸与PC。プロジェクター使用。
前年度の授業改善アンケートからの気づき
レジュメやプリントが欲しい、学生がもっと参加できる授業が望ましいなど、改善しなくてはいけない点についての指摘は今後、なるべく実現したいと思っています。
その他
科学技術の評価、予測について自分なりの見解を持てるように努力してほしい。