教職員紹介
主な研究領域
- 物語構造に基づく情報編纂基盤技術
- 知識メディアの管理・検索・視覚化技術
- 歴史知識学 等
研究内容
近年、人と人とのコミュニケーションを支援する物語の重要性、情報圧縮技術としての物語の特性、創造活動支援ツールとしての物語生成等に着目しており、これを研究のキーワードとして情報アクセスや知識創造支援の研究に取り組んでいます。
現代の知識化社会において、人々は膨大な情報の中から、それぞれが抱えている問題に関連する情報を収集・分析し、迅速かつ的確にまとめて、己自身や所属する組織等の必要とする知識を獲得して意志決定に供することが求められています。
検索エンジン等で代表される情報検索技術は、利用者が必要とする情報が、(文書のような)検索単位として、予め存在しているような場合には、有効な検索手段です。しかしながら、利用者の要求を満足する情報が存在するかどうか分からない場合、単一の文書では情報要求に応えられず複数の文書の組み合わせが必要な場合、あるいはそもそも利用者自身が情報要求を分節できていないような場合には必ずしも有効であるとはいえません。
このような情報要求を満たすには、情報を検索しては解釈し、また検索するといった試行錯誤が必要となります。このような探索的情報アクセスを支援するためには、試行錯誤の際に、より有用な方向へ進めるように、情報洪水の中に道標を示すことが必要であると考えます。
そこで、「物語」に着目し、大量な情報の中に潜在する多重・多層文脈を顕在化し、多様な視点や文脈に応じて有益な情報を編纂することを支援するシステムの構築を目指したいと考えています。これにより、知識創造につながる探索的情報アクセスを支援する情報アクセス環境の実現を図ります。
このシステムは、単にユーザが直面している問題の解答を探索するのみではなく、場合によっては、問題や要求そのものが変化し、その解決法を探索するプロセスにより、新しい概念世界を創造することを目指しています。このために、既存の情報を発掘するだけではなく、新しい物語を生成するための機構を実現しなければならないと考えているのです。
つまり、検索技術が(過去に生成された)蓄積物を対象にしているのに対して、ナラティブ連想情報アクセスは、新しい物語を産み出す技術の研究開発を目指しているものです。



