教職員紹介

ディジタルメディア学科、情報科学研究科

若原 徹 教授 (Toru WAKAHARA)

  • 工学博士

主な研究領域

  • 文字・画像認識
  • パターン認識

関連サイト

自己紹介

 大学の修士課程を卒業して電電公社(現在のNTT)の研究所に入りました。以来、主に文字認識の研究と実用化に従事してきました。自由に筆記した手書き数字や漢字の認識、多字体印刷漢字の認識です。1991年~1993年は郵政省郵政研究所に出向し、郵便番号と宛名の文字認識技術コンテストを実施しました。24年勤続の後、2001年より本学情報科学部にて教育と研究に携わっています。現在の研究テーマは、くずし字認識、情景内カラー文字認識、顔認識、指紋照合、ジェスチャ認識、ヒューマンインタラクションなどです。私たち人間が生きて活動していること自体がパターン認識の連続です。しかし、「パターンとは何か」について人間自身も明確には定義できません。私の大きな研究目標は、パターンの定義と表現、変形の抽出・評価・分類、さらに汎化やパターン概念の自動獲得の機能をコンピュータ上で実現することです。

メッセージ

 画像処理・パターン認識の技術は、これからの情報化社会でますます重要な役割を果たすと期待されています。例えば、インターネットの向こう側に誰がいるのか確かめたい、ある人が本人かどうか確認したい、犯罪を防止したいという場合に、顔や指紋の画像から「誰なのか」を認識する技術として応用できます。また、自動車にカメラを搭載して、安全運転や自動運転につなげることも夢ではないでしょう。医療分野においても、コンピュータを用いた画像診断やロボットによる手術に応用されるでしょう。こうした広い応用分野で中核となる技術者を育成していきたいと思っています。コンピュータにパターン認識能力や感性を与える研究には夢があります。そして、まだまだ人間の能力に及ばないからこそ、挑戦的な研究テーマが沢山あります。是非やってみようという諸君を歓迎します。

担当講義

情報科学部

  • 統計学2?
  • プロジェクト1A?
  • プロジェクト1B?
  • ヒューマンコンピュータインタラクション?
  • パターン認識?
  • パターン認識演習?
  • プロジェクト2A?
  • プロジェクト2B?
  • ヒューマンインタラクション?
  • プログラミング演習3?
  • プロジェクト3A?
  • プロジェクト3B?
  • ハードウェア実験?
  • 情報科学特講
  • 情報科学卒業論文

情報科学研究科

  • パターン認識特論?
  • ヒューマンインタラクション特論?
  • 情報科学特別演習?
  • 情報科学特別研究?
  • コンピュータ情報科学研究?
  • 修士論文
  • 博士論文

研究テーマ

研究動機

「自分で良い問題を創れたら」

 就職を考える際、研究をやりたいとは決めていました。ただ、どんな分野で、となると実ははっきりしていませんでした。それは「本当の研究」に自分が未だ関わっていないという自信のなさが根本にあったと思います。応用物理学が専攻でしたが、電電公社の研究所での配属面接で「パターン認識」という耳新しい挑戦的な研究分野が話題になり、これだと決めました。何か冒険がありそうな直感はありましたが、「研究」をしていると思えたのは何年もしてからでした。それは、文字認識の分野でこれが問題だろうと自分で考えてその解答を曲りなりにも与えることができたと実感できた時でした。「自分で良い問題を創れたら」それは素晴らしいことで、正に生甲斐を感じる瞬間です。あとはじっくり解けばいいのです。

情景内カラー文字認識

「自動翻訳メガネを実現しよう」

 街中に出ると看板、建物、乗り物、商品広告に文字があふれ、次々に目に飛び込んできます。人間は何も考えずに読んでいますがコンピュータには容易ではありません。カラー文字を見ても背景と区別できなかったり、デザイン文字やボケたり掠れたりした文字が読めません。この研究では、「文字らしさとは何か」や「文字“A”を“A”たらしめているものは何か」という、ちょっと哲学的にも見えるテーマをコンピュータに理解させようとしています。それが実現できれば、海外旅行をして外国語の真っ只中に置かれても、自動翻訳メガネをかけて目から飛び込んだ文字はコンピュータが認識してその結果をメガネの端に表示してくれますから、とても安心です。

顔・指紋認識

「私はもとより私自身です」

 インターネット社会あるいは高度情報化社会では、お互い顔を見知った仲間内の人間関係をはるかに超えて、世界中の見知らぬ人との間でも情報交換できるしまた情報交換しないでは済まされない状況になってきています。そのとき、「私は本人である」ことをコンピュータに対して証明しないと、あなたはシステムから相手にしてもらえなくなるのです。この研究では、あなたの顔や指紋といった各人固有の身体特徴を用いて、その画像から本人であることをコンピュータで厳密に認証する技術に挑戦しています。顔の向きや表情の変化、指紋では歪みや低品質画像への対処が課題です。この技術は犯罪捜査や犯罪防止の面からも大きな期待が寄せられています。

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経歴

現 職

  • 法政大学情報科学部教授

学歴・学位

  • 1975年 東京大学工学部物理工学科 卒業
  • 1977年 東京大学工学系研究科物理工学専攻修士 修了
  • 1986年 工学博士(東京大学)

職 歴

  • 1977年 - 1985年 日本電信電話公社武蔵野電気通信研究所
  • 1985年 - 1987年 NTT基礎研究所
  • 1987年 - 1991年 NTTヒューマンインタフェース研究所
  • 1991年 - 1994年 郵政省郵政研究所主任研究官
  • 1994年 - 1998年 NTTヒューマンインタフェース研究所主幹研究員
  • 1999年 - 2001年 NTTサイバーコミュニケーション総合研究所
  • 2001年 -     法政大学情報科学部教授、現在に至る

所属学会

  • 電子情報通信学会会員
  • IEEE Computer Society会員

研究業績