黄 潤和 研究室 - 高校生の方へ
コンピュータ科学科、情報科学研究科
メッセージ
皆さんは小型、シームレス、高性能またより知的なコンピュータに支えられた未来の情報社会を創造する一員として、いろいろな課題にチャレンジしたいと思ったことはありませんか?
私たちの研究の課題は新しい知識社会を構成する様々な技術や手段を設計・開発することです。それは例えば高度情報化された家、電脳スーパーマーケット、情報家電などが含まれます。これらの実現には人工知能、コンピュータネットワークと通信、ユビキタスコンピューティングなどの知識や技術またスキルが必要となります。このため、次に挙げる教育や研究を行います。
- 人工知能とその技術の習得により、有線・無線ネットワーク上での携帯電話、PDA,ICタグなどのユビキタス装置の制御、管理、操作法をプログラムできる能力を養います。
- 情報の効果的また効率的な通信や交換を行うためのユビキタス装置やプログラムに対応する、新しいコンピュータネットワークや通信方式を学びます。
- 高度情報化社会を構築するための知的なプログラミング、例えばネットワーク接続プログラム、無線通信のためのプログラム、インターネットサービスプログラム、また知的推論プログラムなどのプログラミング技術を習得します。
このような知識や技術を修得することによって、学生は次のような将来の職業が考えられます。
- 家、学校、会社などの情報化システムの設計や開発に関わる研究者
- 情報家電(冷蔵庫、掃除機、洗濯機など)遠隔制御システムの開発
- 下記のソフトウエア技術者
- 携帯電話等への組み込みソフトウエア
- GPSなどの位置検出システム設計者
- ネットワークショッピング、電子マネー、ネットワーク銀行などのインターネットサービスシステム設計
- 電脳スーパーマーケット等の管理運営システム設計
- 情報福祉システム設計
- 人工知能ロボット開発など
講義風景 Java1
研究紹介
コンピュータとその関連技術の発達によりコンピュータはより小さくまた高速になり、知的な処理が可能になりつつあります。私たちはより便利で住み易い情報社会を創造するために、次に挙げる課題に取り組んでいます。
- どのようにしてコンピュータを小型・高速化また知的にするか
- このようなコンピュータをどのように使いこなすか
私たちの研究室では次のような研究プロジェクトを進めています。
人工知能(探究)ロボットの頭脳
環境の中で、さまざまな経験や対話から学習してゆくロボットとその頭脳の研究。例えば、危険な状態を探し出す人間以上の能力をもったロボットなど。
個人の嗜好や健康に合わせた情報を提供する冷蔵庫
それぞれ人にとって、食べ物の好き嫌いがあり、バランスの取れた食事を続けることは難しい。将来は冷蔵庫にある食材で、その個人に最適な食事と料理法を提供する冷蔵庫や、もし冷蔵庫の食材が不足すれば、冷蔵庫は自動的に判断して販売店に注文し、販売店は自宅まで食材を届けるシステム。
スーパーマーケットの電脳化
将来のスーパーマーケットでは全ての商品にICタグが取り付けられ、高度な販売サービスが実現します。例えば、われわれが求める商品の場所をショッピングカートが案内したり、購入する商品の詳細な情報や料理法を表示し、またその商品に合う関連商品やその場所を提示したりします。購入予算があれば、それに合った商品を選択します。
学生の声
この研究室を選んだ理由
2005年度生(修士課程) 諸星さん
もともと私がこのプロジェクトを選んだ理由はJavaプログラミングが勉強したいという簡単な理由でした。しかし、結果的にこの研究室に入ったことでユビキタスやネットワークプログラミング、分散処理など様々なテーマを広く学ぶことができ、幅広い知識を身につけられました。
現在はユビキタスコンピューティングについて学んでいます。携帯電話の普及により、現在私たちはいつでもどこでも情報を手に入れることが出来るようになりました。しかし、携帯電話などの小さい端末はパソコンに比べ小さい為、処理能力にも限界があります。私は小さな端末でも高性能な処理を行えるような仕組みづくりを目指して研究を行っています。研究の最終目標は、携帯端末でどんな高度な処理も行えるようなシステムを、誰もが簡単に作れることが出来るようにすることです。
2005年度生(修士課程) 石川さん
この研究室を選んだ理由は、ICタグなどのユビキタス機器を使用できる環境にあり、ユビキタス環境を考慮した自分の研究テーマに沿った研究ができると思ったからです。現在私は、これから訪れるでしょうユビキタス時代を視野にいれたセキュリティを研究しています。いつでも、だれでも、どこでも使えるネットワークだからこそ、セキュリティは重要で、安全なデータ通信を目指したシステムを考えています。
具体的な研究成果として、私は、データ通信の際に第3者による妨害がされないようにするAMESというシステムを考えました。従来のサーバークライアントシステムを拡張し、外部にEncryption Stationという機関を設けることで、数多くの暗号方法の中から動的に割り当てて暗号化することが出来、悪意のある第3者にどのような暗号が施されているかわからないようにするシステムです。そして、CPUやメモリ、記憶領域などユビキタスデバイスの少ない資源を節約できるような設計を目指しています。
将来どのような分野で活躍したいか
2003年度生 藤田さん
今日の情報技術は多岐にわたり、また個々の分野においても加速度的に発展しており、そのすべてを独自に学ぶことは不可能だといえます。そこで私は、既存の技術の基本となる概念、技術を身につけるカリキュラムを実践している情報科学部に入学することに決めました。具体的にプログラミング言語、データベース、ソフトウェア・エンジニアリングなど情報科学が必要とする基本的な分野を学んでおります。
私は将来、人々のライフスタイルを変える、社会に影響を及ぼす研究・開発に携わることを目標としています。そこで今、関心を寄せている技術がユビキタスネットワーク(「生活環境のあらゆる場所に情報通信環境が埋め込まれ、利用者がそれを意識せずに利用できる技術」)です。大学で学んできたものをフルに生かし、ユビキタスネットワーク社会の実現に貢献し、世の中をより暮らしやすくすることが私の達成したい未来です。
在学中で良かったこと、もっとしたかったこと
2003年度生 川口さん
在学中の良かったことは、先輩や友人が多くできたことです。同じ分野を目指している先輩や友人は貴重な存在だと思います。もっとしたかったことは、勉強です。大学は、自分で勉強する場だと思うので、もっと情報の分野について勉強しておけばよかったと思っています。
風景写真
プロジェクト・ゼミ風景
プロジェクト・ゼミ風景


