小池 誠彦 研究室 - 高校生の方へ
コンピュータ科学科、情報科学研究科
メッセージ
計算機を並列に接続し、かつ地域的にも分散した計算機を束ねて、新しいサービスを実現する研究を進めています。1972年に初めてのマイクロコンピュータが出現して以来、この安価でかつ小型・高性能なマイクロプロセッサをたくさん使った並列コンピュータの研究開発に力を注いできました。計算機一台では手に負えない問題でも多くの計算機が束になって取り組めば気象予測など計算時間がかかりすぎて不可能とされていた問題も解くことが可能になります。これまでスーパーコンピュータや基幹サーバーとして、ごく一部の情報処理システムだけに限って並列処理が適用されて来ました。一般の人が直接手に触れる機会が少なかったので並列処理と言っても馴染みが無いと思いますが、今やノートPCやゲーム機まで並列処理が導入されるようになりその技術の重要性は益々高まっています。またインターネットの普及により世界中の計算機がネットワークでつながり、並列かつ分散処理の環境がようやく整って来たところです。並列分散処理が身近な技術となりましたが、その適用技術はまだまだ始まったばかりです。検索サービス、翻訳サービスなど既存のサービスがWebサービスとして公開されるようになりましたが、いかに斬新なサービスを創造し複数のサービスを連携させ新しいサービスとして公開するかが重要で、そこにビジネスチャンスがあります。並列分散技術の基本はソフトウエアですが、高い性能、高度な機能を実現するためにはハードウエアから応用技術まで幅広い領域にわたる深い知識が必要となります。私は、ハードウエアの基本となる論理回路、並列分散処理技術の入門およびJavaを用いた演習科目を担当しています。また大学院では並列コンピュータの構成方式を考える「並列処理アーキテクチャ」を担当しています。皆さんは、社会に出てITプロフェッショナルとして活躍するためにこれら基本技術を是非、本学部で習得するよう心がけて下さい。今までのインターネット、Web技術を単に使いこなす立場から、これから皆さんは逆にそれらを介して、情報を発信する立場になるわけです。
研究紹介
研究概要
当研究室では並列分散処理の実験を行うプラットフォームの構築とそれらを使った分散並列サービスの研究を進めています。研究室ではPCの組み立て、OS,ネットワークの構築からプログラミングにいたるまで計算機に関わる基本技術全般を一通り習得します。その上で各自が興味を持った分野を見つけ、その分野で並列・分散処理技術をさらに深めて行きます。実験室では自分達で構築した並列PCシステム(PCクラスタ)や各種サーバーを組み合わせた実験プラットフォームを使って自ら考えだしたアイディア、工夫を具現化して効果を確認します。1年から3年までは情報プロジェクトとして、興味を持つ学生を集め並列分散処理技術に関連した技術を習得して行きます。卒業研究ではそれまでに習得した技術を踏まえ、各自が興味を持った分野で並列分散サービスのアプリケーションシステムを構築し、これまでに無いアイディア、新規技術の有効性を検証し卒業論文にまとめます。自ら作って、触って、動かして、評価すると言うサイクルをまわすことが重要です。このようにプロジェクト、卒業研究では学生諸君が主役となり、自ら問題を発掘して問題を解決する手法を学びます。このようなプロジェクト、卒業研究を通して、システムエンジニア、ソフトウエア技術者として社会で活躍できる能力を身に着けることができます。
風景写真
プロジェクト・ゼミ風景
講義風景 論理回路


