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佐藤 裕二 研究室 - 高校生の方へ

コンピュータ科学科、情報科学研究科

教員名

主な研究領域

  • 進化的計算
  • 機械学習

関連サイト

メッセージ

知的な進化システムの実現を目指しています。

 佐藤研究室では遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithms)を中心に,進化的計算(Evolutionary Computation)の応用研究を行っています。進化的計算は,生物の進化にヒントを得た新しい情報処理手法として注目されている人工知能の一分野です。あるいは,進化的計算やニューラルネットワーク (Artificial Neural Networks)などのソフトコンピューティング (Soft Computing)と呼ばれる手法を動的な問題に適用するための研究を行っています。全ての条件を予め明示的に与えることが困難な,オープンシステムに有効な技術と考えています。オリジナリティあるアイデアを学生の皆さんと一緒になって世界に発信していきたいと考えています。

 進化的計算は,大規模組合せ最適化問題や多峰性のある複雑な探索空間を対象とした問題に有効であることが知れています。従って,従来,パラメータ数が多過ぎる,あるいは目的関数が複数存在して最適解が求め辛かった問題を対象として進化的計算の適用可能性を探る研究を行っています。例えば,ユーザインタフェースなど,個人依存性の高いパラメータの最適解の探索に利用できる可能性があります。また,全ての条件を予め明示的に与えることが困難な,オープンシステムに有効な技術と考えています。オープンシステムの一例としては,例えば,無線LANシステムを取り上げることができます。構築コストを抑えたアクセスポイントの初期配置問題などに力を発揮する可能性があります。研究室の卒業生は,国家公務員I種(特許庁),II種(関東農政局),三菱電機,日立情報システムズ,NECフィールディング,NTTコムウエア,ACCESSほか多様な分野に就職し活躍しています。

研究紹介

 卒業研究テーマの一例を示します。卒業研究を通して,プログラミング能力を高めると供に,問題発掘・解決能力を持った人材の育成を目指しています。

サッカーゲーム戦略を題材とした,人工知能の学習

サッカーゲーム戦略を題材とした,人工知能の学習

サッカーゲーム戦略を題材とした,人工知能の学習

 サッカーゲームを題材として,人工知能を賢くする研究をしています。第1段階として,人間が考えたアルゴリズムとクラシファイアーシステム(機械学習の一手法)のハイブリッド型構成の有効性を評価しました。また,学習時間を短縮するために,試合中に生じるイベントの頻度に注目して,学習空間を限定するアイデアを取り入れました。

鳴き真似ゲームを題材とした,進化過程の調査

 鳥の鳴き真似ゲームを題材として,学習法と進化過程の関連を調べる研究をしています。鳥の声をLogistic関数で定義して 2羽の鳥がお互いの鳴き声を真似するゲームで,鳴き声がカオスの淵(Edge of Chaos)に向って進化する報告があります。ここでは,相手の鳴き声を学習する方法と進化過程との関係に着目して研究しています。

鳴き真似ゲームを題材とした,進化過程の調査

鳴き真似ゲームを題材とした,進化過程の調査]

その他(トピックス)

  1. 対話型進化を用いた声質変換の研究が英国の科学雑誌New Scientist (2002年7月20日号)で紹介されました。**http://www.newscientist.com/article.ns?id=dn2560
  2. 米国Marquis Who’s Who in Science and Engineering, 2006-2007 (9th) Editionへの掲載者に選ばれました。(2006年5月)
  3. 米国Marquis Who’s Who in Asia, 2007 (First) Editionへの掲載者に選ばれました。(2006年8月)
  4. 米国Marquis Who’s Who in the World, 2008 (25th) Editionへの掲載者に選ばれました。(2007年2月)

学生の声

この研究室を選んだ理由

2006年度生(修士課程) 赤塚さん

 私がこの研究室を選んだのは、研究室の説明での「進化するシステム」という言葉に惹かれたためです。それを実現するために「遺伝的アルゴリズム」を学び、オンラインサッカーゲームを題材として、遺伝的アルゴリズムを用いたコンピュータエージェントの強化学習の研究をしています。

 昨今、インターネットの普及がもたらしたゲームユーザ数が爆発的な増加により、ゲームのアルゴリズムはどのユーザにも対応できるものを作るのは難しく、またライフサイクルも短くなってしまうという問題が発生しています。この問題を解決するため、コンピュータ自身がゲームユーザの戦術や力量に合わせて、自動的に行動を学習するという方法を追求しています。主に学習のスピードアップについて、創意工夫を行っています。最近は、サッカープレイヤーのポジションの役割を考慮して偏った学習をさせてみるとどうなるかという問題を調査しています。その結果、一般的な学習方法よりも効果的な学習が可能であることや、チームプレイを促進する働きがあることが示されました。この研究の詳細は、ハワイで2007年4月に行われたIEEE主催の国際会議で発表しました。

将来どのような分野で活躍したいか

2006年度生(修士課程) 三浦さん

 私は入学するまでコンピュータに触ったこともありませんでしたが、現代社会においてコンピュータは生活、仕事などあらゆる分野、場面で必要不可欠な存在になっていると感じていました。そこでコンピュータについて興味がわき、詳しく学びたいと思い情報という分野を選びました。その中でも法政大学の情報科学部を選んだ理由は、名前に情報とついただけで従来の分野にコンピュータの処理を加えただけのものとは違い情報科学そのものについて本格的に学べるからです。大学では特に知的ソフトウェアの分野に興味をもちました。今はその中でも特に、コンピュータでありながら曖昧さを許容し、それを応用し問題を解決するソフトコンピューティング分野に興味をひかれ研究をしています。この分野では各問題に対してシステムをどう適用するかが重要となります。現在のコンピュータもただマシンの性能がよいだけではなく、問題に対して適切なシステムであるかどうかが重要であると考えます。将来、私はシステムの設計・開発に携り、いつか自分の手で人々の生活に役立つシステムを開発したいと思っています。

その分野に就職した理由

2005年度生(修士課程) 安田さん: 国家公務員I種に合格しました。

 私は、大学院に進学してから興味深い専門的知識に触れ、技術的な仕事に携わりたいと強く考えるようになりました。就職先は、一般的な企業とは異なった形で技術に携われるという点に魅力を感じ、国家公務員を希望しました。学生生活が終わる間近の今になって思うことは、学ぶ機会を逃してしまった面が多分にあったということです。本学部では、技術的なことを始め、論理的思考能力やデザインする力を養うことができます。入学される方には、本学部の環境を十分に生かし、様々なことを経験し将来の選択肢を広げていただきたいと思います。

情報科学研究科を選んだ理由

2006年度博士課程 後藤さん

博士号に向けて再チャレンジ

 大手電機メーカーを定年退職した後、博士号取得を新たな人生の目標として頑張っています。解析的に問題を解く従来手法に限界を感じていた私は、遺伝的アルゴリズムなどのソフトコンピューティングという手法に出会い新たな可能性を予感しました。現在は、海上を移動する未確認物体の軌道予測問題に遺伝的アルゴリズムを適用する研究を行っています。定年後も再就職をして仕事を継続したため教授とのミーティングは主に週末にお願いすることが多かったのですが、教授には快く対応して頂きました。おかげで、国際会議だけでも8件の発表を行うことが出来ました。来年度は、いよいよ、学位取得のための予備審査を申請して、目標達成のための最後の追込みをかけます。若い学生の皆さんにも、自分なりの目標を持ち、充実した学生生活をおくって頂きたいと思います。

風景写真

講義風景 ソフトコンピューティング

講義風景 ソフトコンピューティング

講義風景 ソフトコンピューティング

講義風景 ソフトコンピューティング