佐々木アラム 幸子 研究室 - 高校生の方へ
ディジタルメディア学科、情報科学研究科
メッセージ
手でつくる、頭でつくる、コンピュータでつくる
取り組んでいる教育研究の紹介
ソフトウェア(コンピュータに仕事をしてもらうプログラム)を作っています。具体的には、コンピュータが日本語や英語の構文を理解するソフトウェアなどです。日本語と英語の構文の仕組みを調査・研究し、仮説を立て、コンピュータにその知識を入れています。最終目的は、「日本語の構文を理解する―→意味を解釈する―→その意味を英語の単語と構文で表す」、またはその逆工程の翻訳作業です。
また、学習支援ソフトも作ります。これは上記と違って対象物が小さく、目標が絞れるので、比較的短期間に作れます。一つは、英語の聴解・読解練習用で、もう一つは、英単語の練習用ソフトウェアです。英語の授業の宿題で、インターネット上で使用でき、成績管理はコンピュータがしてくれます。
目指せる将来
卒業プロジェクトとしてソフトウェアを作るとき、作成のために実行する「行為(四角で表示)」と必要な「能力(楕円形で表示)」の関係は、私の経験から、図のように示せると思います。
「アイデアを出す」という作業を繰り返すことで想像力が、それが新しいものか調べるとき調査能力が養われる。作りたいものが決まったら「骨組みを作る」、その過程で論理的思考力が、「デザインを考える」ことでデザイン感覚が磨かれる。「プログラミング言語で書く」ことで技術が、「維持しやすいように書く」ことで、客観的に考える力が身につく。「計画を立てて進める」ことで予測・計画能力が、なんらかの「エラーを見つけ解決する」とき問題解決能力が養われる。「抄録・卒論として書く」ことで文章力が、「発表する」ことで発表力がつく。完成すれば自信と達成感を感じる。これらの能力に磨きをかけたなら、どんな分野でも有用な人になれるでしょう。また、(1)プログラミング言語、(2)データを保存するデータベース、(3)インターネット上で動くWebアプリケーションの基礎知識を獲得しますから、技術者としては、(ゲーム、映像、インターネット、あるいは情報処理系の)ソフトウェア開発技術者、銀行系システムなどのような大きなシステムに関与するシステムエンジニア、ネットワークエンジニア、中学校・高校の情報の教師、情報サービスなどに従事できます。
何かを創りたい、デザインしたい、社会に自分のアイデアを発信したい人、大歓迎。
講義風景 英語理解
研究室、プロジェクト紹介
進行中のプロジェクトや過去の卒論研究
学生が作ったソフトウェアの内容は、http://ciscgi.k.hosei.ac.jp/graduation/に載っています。いくつかは実際に使えるので試してください。ここでは紙面の都合三つだけ紹介します。
- 図形問題による頭の体操ソフトウェア(07年卒業)
- オンライン携帯電話向け英単語ソフトウェア『Mobile Words』の開発(06年卒業)
- オンライン履修管理システム『COMS』の開発(06年卒業)
卒業プロジェクトの多くがインターネット上で使用でき、ユーザの成績管理ができます。作成には、ソフトウェアエンジニアに必要とされる主な技術が使われています。
研究室の目標や目的
コンピュータでモノづくりができるエンジニアの育成が目標です。斬新なアイデアで最先端の技術を駆使し、社会に役に立つソフトウェアを作るエンジニアです。そのために、研究室ではプロジェクトを始めるまでは地道に「きれいに」書かれたプログラムを実行させながら読んでいきます。
実社会との関わり
卒業プロジェクトで作成したソフトウェア及びそのアイデア、使い方などが書いてある抄録・卒論が上記のサイトに載せてあるので、世界のどこからでも利用してもらえます。
学生の声
この研究室を選んだ理由
2002年度生 柏木さん
この研究室を選んだ理由は、ウェブ業界で働くことに前々から興味があり、それに関連する研究をしたかったからです。このプロジェクトでは、Javaを利用してインターネット上で動作するソフトウェアの制作を主な研究テーマにしているので、私の興味と研究室のテーマが一致していました。
この研究室で学んだことは、Javaやデータベースを利用したソフトウェアの設計です。その他にも、XMLやJSPといった言語も学びました。研究の目標は、これらの言語を使用してインターネット上で動作するソフトウェアを制作することです。
卒業制作として、インターネット上で誰でも簡単にクイズ形式の問題を作成でき、かつ互いに評価し合うこともできるソフトウェアを制作しました。その特徴として、ソフトウェアの使用者が問題を作成、評価することでコンテンツの構築の貢献者になる点です。このような開発者側からではなく使用者側からコンテンツが構築され、それらが根本的な信頼の元に利用される世界観は、インターネットの新しい世界観である「Web 2.0」の定義の1つです。このソフトウェアを通じてその世界観を体験してもらえれば幸いです。
情報科学部を選んだ背景や理由と将来どのような分野で活躍したいか
2005年度生 大田さん
私は、映画に用いられるCGとゲームなどを作るプログラミングのふたつに興味があり、それらの分野でなにかを作る仕事に就きたいと思っていましたが、どちらを専攻するべきか決めかねていました。しかしディジタルメディア学科ではそのどちらの技術にも触れられるとのことでしたので、専門的な技術を身につけつつ将来の進路を選択できると考えてこのディジタルメディア学科に入りました。
前述のようにCG・プログラミングを学びたいと考えていましたが、大学で友人達たちの感性やその作品に刺激され、CGだけでなく映像全般に対しての興味が強くなりました。今はプログラミングに加え、様々な映像に関する知識と技術について学び、自分の感性を磨くために多くの作品や考え方に触れて貪欲に学習したいと思っています。
大学で様々な技術を知り、先生方の専門的な考えや経験談を聞き、自分を計り違えることなく現実的に考えることで徐々に進路を絞れてきました。現在は、CGを含めた様々な映像などのメディアを感性や知識を活かして編集する仕事、もしくはプログラミングなどの技術を用いそれらを工夫して人々に発信する立場の仕事に携れるよう努力していきたいと考えています。
その分野に就職した理由
印刷業界: 2003年度生 滝澤さん
印刷業界に興味を持ったきっかけは、自分が本好きだったためですが、調べていくうちに、単にプリンティングだけでなく、さまざまな事業を展開していてその幅広さに驚きました。Webサービスや半導体、コンピュータグラフィクスなど、大学で勉強したことが生かせるような現場もあり興味を持ちました。特定の分野に限らず仕事ができるので面白そうだと思い就職試験を受けました。
風景写真
プロジェクト・ゼミ風景
プロジェクト・ゼミ風景


